２階から海を望む高台に建つ、落ち着いたベージュの外壁とヒノキ材の庇と玄関扉の木張りがアクセントの住宅。間取り段階から猫が好きな施主夫婦の為に、「猫と共に暮らす家」をテーマに、猫が通るドアや猫のトイレの置き場所、仕上げ材などを検討することはもちろんのこと、空間的にも玄関吹抜を介して１階と２階を階段だけでなく、キャットウォークのように登っていったり、途中で降りてきたり出来るように猫の為の動線を考え、キャットタワーで部屋をつなげていくようなイメージで造作家具を各所デザインしている。家全体の内装材も特に派手なものはないが、素朴で質感高いものを選ぶことで雑貨やインテリアの好きな施主も自然に色々なものを置けるようになっている。立体的な動線を持つ猫が家の中を自由に回遊できるような家となることで、ひとつの住まいに人と猫が同じ住人として共に暮らしていけるような家となったのではないだろうか。